懲りずに言うよ、何度でも




いい加減にしろと言われるまではせめてこのままでいようと思ったのに、 イギリスは胸元に顔を預けたまま離れようともしない。 くすんだ金髪にそっとキスを落として「愛してる」と囁いたら、いきなり顔を上げたイギリスの頭で鼻をしたたかに打ちつけた。
「・・・・ッ」
「わ、悪い! 大丈夫かッ!?」
「だ、大丈夫だよ・・・俺はヒーローだからね!」
とんだハプニングに思わず鼻の痛みと共にいつかの日と同じ、二人分の笑い声。 笑いすぎてむせたイギリスの背中を撫でてやれば、大丈夫だと右手で合図を受ける。
「君、笑いすぎだぞ」
「だって、おま、・・・鼻、鏡見てみろよ、・・・真っ赤だ」
余り楽しそうに笑顔をこぼすイギリスはベッドに再び腰掛けて、 鼻を押さえながら電気のスイッチを後ろ手に消した。 触れる温もりが二度と離れないように抱き寄せて、 一瞬ためらった頬に唇を押し当て、笑う。

「何笑ってるんだい、イギリス。・・・君の笑い声、随分聞いてなかった気がするぞ」
「そうかもな。誰かのせいでこうしてゆっくりする事も無かったから」
「来年は迎えに行こうかな」
「それだけはやめろ。俺が、行くから。ちゃんとしたプレゼント持って・・・」
「毎年、プレゼントは君がいいな! ハンバーガーを作らせよう!!」
「・・・腹壊しても知らないぞ」
「のぞむところさ!」

一時も離れる事無く抱き締めて、抱き締められて。 額をくっつけるとあたたかい、そこにある、彼の存在。
悲しい事もいっぱいあったけれど、これ以上の幸せなんて何処にも無いだろう。

だから言うのだ。


「誕生日おめでとう、・・・・アメリカ」







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Happy Birthday United States of America!!